たいの村

いろいろな記事を書いていきます。何を書くかは気分次第

「原子力報道」を読了

ども。たいたいぶんです。まもなく2019年も終わりを迎えようとしています。
今回は、本を読了したので、その本について紹介したいと思います。

日本における原子力発電についての報道を原爆投下直後から振り返る

当たり前ですが、この本では、原子力発電についてはあまり書かれていません。題名にもある通り、原子力発電に関する報道について考えるというのがテーマの本です。
原子力報道

原子力報道

原爆投下についての報道、化学記者の誕生、JCO東海村事故の報道など、昔の時代から総括しています。

「まるで大本営発表福島第一原発事故でのメディアが自ら現場へ足を運ぼうとしない事態

東日本大震災の直後に起きた福島第一原発事故、その当時、メディアは原発の状況などについて原子力安全・保安院での記者会見のみ報道しませんでした。筆者曰く、これは「大本営発表のようだ」と批判しています。
この本では言及されていませんでしたが、実はこのことは実際にあり、後にそのメディアが自らの過ちを伝えています。
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当時テレビ局には様々な現地の声が寄せられていたのにもかかわらず、足を運ぶことができなかったという内容です。私の意見としても、これが有事にメディアがダメだった事例なのではないでしょうか。

欠点には一切触れず、夢の発電と躍らせたメディアの責任

報道については、今までメディアが原子力発電の利点だけを伝え、欠点には全く触れなかったことを問題視しています。本で知ったことなのですが、新聞のコラム欄か何かで読者と記者が揉めていたということがあったそうです。

筆者は朝日新聞の人

ちなみにこの本の筆者は朝日新聞の記者の方です。なので記者としての考えなどが聞けるという利点がある一方、載せない内容もあるかもしれないということです。そこはメリットかデメリットかどちらにも入らない迷うところです。

ぜひ、読んでみてはいかがでしょうか?